#僕らが選挙に行かない理由

8月7日(日)虎ノ門ヒルズADKオフィスにてワークショップイベント『#僕らが選挙に行かない理由』開催されました。NPO法人「僕らの一歩が日本を変える。(以下、ぼくいち)」と手を組み、若者と政治の距離を縮めるための一歩として、2016参院選、東京都知事選の選挙に行った若者、行かなかった若者たちを集め、若者が選挙に行かない本当の理由を探るというコラボワークショップイベントでした!普段は、ワカスタメンバーだけでのワークショップなので、他の団体と一緒に活動するのは新鮮でもあり、刺激的でした。

では、早速ですが当日のイベントの様子をレポートしていきたいと思います!

【プログラムスタート‼】
僕らが選挙に行かない理由

【14:00〜14:15 イントロダクション】
イントロダクション

「ぼくいち」代表理事の後藤寛勝氏からの挨拶でイベントスタート!「ぼくいち」という団体が、政治と若者をつなげる意義を熱く語ってくださりました!参加者の心を掴んで、イベントへのモチベーションを上げて頂きました。

【14:15〜14:35 マーケティング講座】
マーケティング講座
続いて、ワカスタプロジェクトリーダーの藤本氏によるマーケティング講座が開講。若者が選挙に行かない理由を掘り下げるために必要な、インサイトの見出し方を、実例を用いて説明していただきました。講義をきいて頷く参加者も多く、メモを取りながら必死に話を聞く参加者もいらっしゃいました。

【14:40〜15:00 若者の実態(インサイト)を見出す】
若者のインサイトを見出す

若者のインサイトを見出す2
アイスブレイクには、若者の身の周りで何が流行っているのかをブレインストーミング。また、若者から離れていったモノも挙げてもらいました。

そして実際に若者に何故流行っているのか、なぜ離れていったのかを議論。初対面同士の参加者であるはずなのに、時間いっぱい盛り上がっていました!ディスカッションから導き出した、「若者の実態(インサイト)」をキャッチーな言葉に翻訳して各グループ発表して頂きました。
若者のインサイトを見出す3

【15:15〜15:25 選挙に行かない理由をブレインストーミング】
ブレスト
選挙に行かなかった参加者も、行った参加者も、行かない理由をたくさん挙げてもらいました。

【15:25〜15:40 本当に選挙に行かない理由を導き出す】
本当の理由
最初に導きだした若者の実態(インサイト)と、選挙に行かない理由を結びつけて、本当の選挙に行かない理由を探りだしてもらいました。みなさん一人一人にそれぞれの考えがあって、聞いていてとても楽しかったです。

【15:40 #僕らが選挙に行かない理由を発表】
発表1
最終的には、#僕らが選挙に行かない理由として、若者らしくTwitter風のワークシートに記入してもらい、各グループに発表していただきました。それでは、各グループの発表について紹介していきます!
発表2

#僕らが選挙に行かない理由
#1
<Aグループ>
若者の実態:「逆スイミー」
絵本で描かれているスイミーは、兄弟と体の色が違うことで悩まされる。しかし、今の若者は、集団の中で人とは違う一面を出して、少しはみ出たがることから。とりあえず流行に乗ること、みんなと同じを求めること(具体的にはポケモンgo、ユニクロとかインスタとか)自体がグループから外れることを嫌っている証拠。その中でも、インスタならラーメンインスタグラマー的な個性を出したがったり、snowで自分が一番可愛い写真を選んでアップしたりするのは、枠の中で個性を出したがり、周りと全く一緒は嫌だという側面である。

#僕らが選挙に行かない理由:「友達とシェアできない」
逆スイミーな現代の若者にとって、「選挙をする」ことというのは、個性と捉えられていない。個性が出せないことは、周りにシェアする意味のないということにつながるので若者は選挙に行かないのでは。

B
#僕らが選挙に行かない理由
#2
<Bグループ>
若者の実態:「SNSは名刺代わり」
若者は、面識が少ない相手を知る為に、相手のSNSを確認する傾向にある。SNSの投稿内容やアイコンの写真、所属団体などが、相手を知る判断材料となる。だからこそ無意識にSNSは本心もありつつ、こういう風に見られたい自分を演出する場になっている。特に肩書きのない大学生にとって、この演出する場が名刺のような役割を持つことから。

#僕らが選挙に行かない理由:「行って変なイメージがついて欲しくない」
選挙に参加することは、周りがどんな印象を持つかまだ明確ではないため、参加のリスクが高い。名刺代わりのSNSに、上から目線の政治的なアピールをする若者もいるため、自分もその一員だと思われたくない。

C
#僕らが選挙に行かない理由
#3
<Cグループ>
若者の実態:「選択的ミーハー」
若者は、集団に属したいけれども、自分らしさを出したいというなんとも難しい生き物。どこかのジャンルで流行りに乗るが、自分のブランディングに必要ないと感じれば、流行っていても乗らない。つまり、自分の中で響いた“流行”だけを選択しているということ。ミーハーは、流行すべてに乗っかる生き物だったが、現代では、部分的なミーハー精神を見せる“選択的ミーハー”が現れている。

#僕らが選挙に行かない理由:「選挙に行ったツイートするほどの魅力がない、コスパが悪い」
若者に見られる「コスパ主義」。これも重要な現代の若者のインサイトである。選挙所まで足を運んで、選挙することは、忙しい若者において、時間を取られるだけでなく、SNSに投稿するほどの魅力もない。選挙に行って、自分に何が還元されるかを考えるとメリットが見当たらないのかもしれない。

D
#僕らが選挙に行かない理由
#4
<Dグループ>
若者の実態:「ニッチ主義」
昔みたいに王道をみんなが好きになるのではなく、今ではかなりコアな趣味など、ニッチなジャンルを好きになる人が増えた。現代では、たくさんのコミュニティが存在する。趣味嗜好が細分化されて、コミュニティに属せば、自分の本当に好きなことを分かち合うことが容易にできる。自分の本当に好きなことを見つけ安く、また好きと言える心地良い環境がたくさん作られた。

#僕らが選挙に行かない理由:「複数アカウントの文化が主流であるから」
誰にもバレることなく、自分の好きなことに没頭する環境がある。人には見せられないような一面を複数のアカウントになりすまして隠しているのかもしれない。いろんなコミュニティやグループがあるが、政治も一つのコミュニティとして見られているのではないか。政治というコミュニティ内だけで熱くなって、政治コミュニティに所属していない若者は、そこに参加しようと思えない。だから選挙にも行かないのかもしれない。

E
#僕らが選挙に行かない理由
#5
<Eグループ>
若者の実態:「気づかれたい自己主張」
SNSによるコミュニケーションが主流になり、自分の日々の出来事を不特定多数の人間に共有することが日常化している。そんな中、自分たちの投稿が他人にどんな風に思われるのかを気にする若者が増えている。KYという言葉が流行したように、空気を読むという日本独自の文化がそうさせているのかもしれない。しかし、多くの投稿の流れに自分が埋もれることも嫌う若者は、投稿に個性を交えてアピールする。空気を読みながら、自分を誰かに気付かせたい。そんな若者の実態が、『気付かれたい自己主張』である。

#僕らが選挙に行かない理由:「襟を正される感じが嫌。選挙は、提出自由の課題みたい(成績には変わらない)」
「選挙にいく」ことは、若者の気持ちでは大事なことだと、なんとなく理解している。だからこそ、選挙に行くにはそれなりの準備が必要だと感じてしまうのかもしれない。空気を読む若者だからこそ、選挙に行くには、“襟を正した自分”にならなければならないと思ってしまう。また、「選挙=提出自由の課題みたい(成績には変わらない)」若者は、選挙に行っても行かなくても、自分には影響されることはないと思っている。このことから、昔の人のように、世間や時代の流れに何も考えずに乗るのではなく、自分にとって意味がある事かどうか判断する合理性を若者が持っていると言える。

F
#僕らが選挙に行かない理由
#6
<Fグループ>
若者の実態:「見て!聞いて!反応して!」
若者は、SNSによって行動の選択条件が変わった。SNSは、簡単に、大勢の人に自分の考えや行動を知らせることができる。そんな環境から、自分の意見や投稿を、「聞いて欲しい、見て欲しい」という欲求が生まれてきた。また、自分の行動に関しての承認欲求も同じように存在する。「見て聞いてくれること」「反応してくれること」この二つを満たせば、若者はSNSのために行動するのではないだろうか。

#僕らが選挙に行かない理由:「帰属集団の多様化と帰属意識の希薄化、自分への利益が不明確」

情報がありふれて、自分のためになるか、ならないか自分で選択しなければならない。「政治」について考えたり、「選挙に行く」こと以外に、自分のためになることがたくさんある。まだ「政治」に対して帰属意識が薄いこと、そして若者にとって「政治」とは帰属したいと思う優先順位が低い。そのため、選挙に行かない。

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各グループいろんな意見があって面白かったです!発表後の藤本氏によるフィードバックでは、「昔の人と違って、常識や当たり前にも流されず、自分のものさしで物事を判断している。そのことは、若者の特徴でもあり、素晴らしいことだと思う」とおっしゃっていました。若者は、自分にとって「選挙に行くこと」とはどういうことなのかを合理的に判断しているのだと思います。このワークショップを通じて、「若者が政治に関心がなくて頼りにならない」ということではないと改めて感じました。

最後には、選挙に行かせるにはどうしたらいいか?についても考えました!中には、「オリンピックみたいに4年ごとに選挙を行う!」などの意見も出ていました。
「選挙」の価値を上げることが、若者には最も重要だという背景からでしたが、このワークショップを通じていろいろな意見が出たことは、参加者にとってもいい経験になったと思います。

そして、このワークショップを通じて、「ぼくいち」のメンバーの凄さを肌で感じました。このイベントまでの準備や、運営を一緒にできて本当によかったです。
ぼくいちに負けないようにワカスタもたくさん活動していこうと思います。

集合